Sewn shoe maker

2021/02/11 12:26

ビスポークのご注文の紹介です。
足の大きいお客様にとって、好みの靴があったとしてもなかなかちょうどいいサイズがないということがあります。

今回のお客様もサイズが大きく、ワークブーツのような靴を履きたいのだけれどもサイズ展開がない…とのお悩みでした。
ビスポークではお客様の足に応じて木型を削るので、このような悩みにも対応ができます。

まずは足を測定。
木型を削ったり革を足したりしながら、足の形と立体のバランスを整えていきます。

今回は、「レッドウイング」のように武骨で、男らしい靴が良いとのこと。
デザインについてもご相談させていただき、モックトゥのオックスフォードに。


靴の顔であるアッパー。
その中心となる「モカシン」については手縫いでステッチを通していきます。
革の様子を見ながら穴をあけ、糸を通していきます。
手仕事だからこそ、運針にも表情が出て経年変化とともに味が出てきます。


革をつまみ上げて糸を通す「つまみモカ」で仕上げました。
黒の厚手の革に似合います。

ご注文に応じて、このステッチの色を変更することも、もちろん可能です。


木型に革をつり込んだところです。
ワイルドな見た目に合うように、5アイレットの外はと目。
概ね靴の形を成してきました。


ハンドソーンで底を縫います。
あまりコバを張り出しすぎず、どこかドレッシーな雰囲気を残すことで、カジュアル過ぎない大人のワークシューズになります。
また、レッドウイングなどでは底はスポンジや合成樹脂ですが今回はレザーソールとなっています。


コバはブラウンにし、カジュアルさを残します。
紐には金ゼルを付けてはと目とのつながりを保ちます。



こちらは、木型制作の様子を動画に編集したものです。
良かったらご覧ください。


憧れの靴を履きたいけど、サイズが合わない…というお客様にも対応いたします。
是非ご相談ください。